白い巨塔の時代も過去の話。医局にずっと所属して医局人事に縛られながら診療をするというスタイルはもはや廃れつつあります。
しかし、それでもなお、まずは医局に所属したうえで研修を積むということは未だに一般的です。
初期研修の2年間を終えて、医局に所属した後にこんなはずではなかったと思うことが多いです!
例えば、
- 基礎研究に興味がなかったのに研究ばかりやらされることになってしまった!
- 自分スタイルの臨床を行いたいのに、教授(とその取り巻き)の干渉が強く過ぎてまともに診療ができない!
- 大学病院は組織が大きすぎて、部署間の対立も強くて、風通しが悪い!
- 医局人事で左遷されて僻地勤務となってしまった!
などなど、枚挙にいとまがありません。
医局に所属している先生方(医畜たち)がどういったタイミングで退局を考えるのか…について本稿では見ていきたいと思います。
退局を考える時期は?
退局を考える時期:入局直後(後期研修1~3年)
退局を考える時期としてまず初めに考えられるのは入局直後、後期研修として入って1~3年目のときです。
基幹専門医(内科専門医・外科専門医など)を取得するまでの期間ですね。
初期研修の期間はいろいろな診療科をお客様感覚で回っていましたが、後期研修になると半人前ながらも戦力として扱われるようになります。
病棟からの第一オンコールなども担当することになり、肉体的にもかなりつらい期間です。
そして上級医がはずれだとパワハラを受けることになり、精神的にもつらくなってしまいます。
結果として、退局を考えたくなってしまうのです。
一番下っ端ですので扱いは悪く、かなりつらい期間ですね。
この時期はかなりつらい時期ではあるのですが、この時期に退局をするとなると基幹専門医すら取れずに医局を抜けることになるのでもったいないような気がしてしまうのでなかなか退局できないんですよね…
でも逆に専門医を人質にパワハラのターゲットにされてしまうこともあるので難しいところです。
幸い医師免許はかなり強い免許ですから、もしつらい場合はこの時点で退局することも考慮に入れましょう。
働ける場所はたくさんあります!そのために当サイトもあるわけですから!
大学院所属中の期間(医局所属から4~8年程度)
大学の医局は研究機関ですから、大学の医局に所属すると基礎研究をやらされるのが一般的です。
最初から興味がない人はもちろん、当初は興味があったけれど途中からつらくなってしまう…という方もいます。
大学院所属期間中は基礎の研究室に配属させられること一般的ですが、基礎のオーベンがかなり曲者なのです。
臨床の教授やその取り巻きもパワハラ体質であることが多いですが、基礎のオーベンも同様にパワハラ体質であることが多いです。
そして、大学院期間中にパワハラで心を病み退局したくなる、こういったエピソードはかなりたくさん聞きます。
研究に興味があった先生も、研究室のパワハラ体質に嫌気がさして辞めたくなってしまうことが多々あります。
大学院は本当に辛い期間であること多いので、みんな苦しんでいます。
もし嫌な場合は退局を考えてもよいと思います。
幸い働き先はたくさんありますので、いろいろ選んで転職しましょう。
大学院卒業後・専門医取得後
大学院卒業後・専門医取得後の期間です。
この期間は大学病院所属で臨床を行うか、あるいは地方の病院に派遣され臨床を行うことになると思います。
大学病院所属の場合は、かなりの苦行です。
というもの大学病院では部署間の対立がかなりひどく、コメディカルや他診療科医師からかなり冷たい扱いを受けることもしばしばあります。
これでストレスがたまり退局を考慮することになるのです。
地方の病院に派遣された場合は、派遣先ガチャがあります。
派遣先の病院が僻地の場合もありますし、そうでない場合も上級医がとんでもない輩の場合があるのでつらくなります。
専門医取得後の退局はかなりちょうどいいタイミングなのでおすすめです。
ぜひ、退局を考えていきましょう。
まとめ
退局を考える時期についてみてみました。
退局は入局後のどの時期でも考えられます。
幸い医師免許はかなり強い免許ですので、いつでも転職は容易です。
当サイトを参考にして退局・転職をぜひ考えてください!
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